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日常を徒然に書いています。

川口市にあるはしだ歯科医院の日常を徒然に書いています。
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2017.10.16口腔ケア新聞 第14回目

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?

はしだ歯科医院、院長の橋田望です。

先日患者様から「入れ歯洗浄剤は使った方がいいの?」と聞かれました。入れ歯は湾曲したり複雑な形をしているので、ブラシだけでは落としきれない汚れが残ります。入れ歯に付く主な汚れは4種類あります。

まずは①食べカス、主にたんぱく質、炭水化物、脂肪です。②細菌・カビが繁殖します。そしてこれら細菌が固まって、③歯石を作ります。またお茶類の④茶渋(ステイン)もブラシでは落ちません。これらの汚れには、やはり入れ歯洗浄剤の使用が欠かせません。そこで今月は、「入れ歯洗浄剤」についての情報をお届けしたいと思います。

 

落ちにくい汚れを落とす洗浄剤

入れ歯に付着した細菌・カビの繁殖は炎症、口臭、誤嚥性肺炎の原因となるので、入れ歯は毎日きれいに洗う必要があります。現在市販されている入れ歯洗浄剤は上記①〜④の汚れを落とす成分が配合されていますます。それでは汚れを落とす成分について簡単に特徴を説明していきましょう。

【漂白剤】

着色を落とす目的で、衣類の選択や台所で一般的に幅広く使用されています。漂白効果の他に殺菌効果も大変優れていることから、入れ歯洗浄剤の主成分として配合されています。漂白剤には金属が変色する種類もあるので部分入れ歯や金属がある入れ歯に使用できる商品かどうか、よく注意してください。

【酵素】

食べカスなどの蛋白質を分解する効果のある成分です。細菌の抑制とそれに伴う臭いの抑制を目的とします。

【界面活性剤】

水洗いでは落ちない油汚れを落とす石鹸成分です。

【歯石防止剤】

歯石の付着を抑える効果があります。

 

使用方法

1日1回就寝前、入れ歯洗浄液に浸けて一晩置くという使い方が高い洗浄効果を得られ、無駄なく経済的です。お出かけ前など急いで洗浄したい時は、ぬるま湯を使用して下さい。発砲成分によって洗浄剤が早く溶け、短時間できれいに汚れを落とせます。(注:食後はブラシで水洗いして下さい)

 

注意点

入れ歯の洗浄剤には専用の容器を使用して下さい。コップに入れ歯洗浄剤を入れると、色がきれいで炭酸飲料水のように見えるので、子供や判断力の低下した方が誤飲する危険があります。また入れ歯の修理に用いる弾性のある調整材は一部の洗浄剤で劣化することがあるので、歯科医師に相談してください。

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2017.09.30口腔ケア新聞 第13回目

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?

はしだ歯科医院、院長の橋田望です。

入れ歯の治療は簡単に言えば、型をとって入れ歯を作って終わり、というものになります。しかし出来上がったばかりの入れ歯がそのまますぐ元の自分の歯のように使えるということではありません。調整や慣れが必要になるからです。ぴったり合っている入れ歯なら「入れ歯がないと食べにくい」と感じる位にまで慣れるものです。しかし長年使っていた入れ歯でも必ず不具合は出てきます。痛い、話しにくい、外れるなどいろいろな不具合がありますが、症状によって対応方法は異なります。

そこで今回は、『合わない入れ歯の対応方法』についての情報をお届けしたいと思います。

 

対応方法は3つ!!

はじめて入れ歯を入れたとき、または長く入れ歯を使っていると、違和感や不具合を感じることがあります。そんな時の対応方法は、①調整する②慣れるまで待つ③新しい入れ歯を作る、の3つに大別できます。

 

1.調整する

新しく完成したばかりの入れ歯では、ほとんどの方に痛みが出ますし、慣れることもありませんので、我慢せず歯科医師に伝えて下さい。入れ歯を削って調整します。原因は入れ歯の素材は完成したときに少し小さくなって出来上がる性質があるためです。

これはうまく型をとって作製したとしても避けることができません。そのため完成後に、少し削って調整しないと入らないのです。個人差はありますが、平均すると3回~6回くらいの調整が必要です。

 

2.慣れるまで待つ

新しく作った場合によくあるのが、異物感、噛みにくい、話しにくい、味がわかりにくい、熱を感じにくい、頬や舌を噛む、などです。実は、これらんお症状については、基本的に慣れるまで待っていただいています。入れ歯自体が少し厚みのある樹脂でできていることや、元々歯が無かった部分に頬や舌が入り込むのが普通になっている(慣れている)ため、入れ歯を入れた当初には、上記のような違和感を感じます。しかし、2〜3週間で慣れて解消することがほとんどです。ギュッと噛めるようになれば大丈夫です。

 

3.新しい入れ歯を作る

作ってから数年経過した入れ歯で、痛い、落ちる、ゆるい、外れるといった症状がでる場合は、お口の中のいろいろな所が変化していることが原因です。どういうことかと言いますと、歯茎の形の変化、入れ歯がすり減って噛み合わせが変わる、舌や頬の筋肉や噛むための筋力が低下して痩せるなどでいわば、入れ歯がぶかぶかの状態になっているのです。この場合は、特殊な材料を使って一時的に調整することもできますが、基本的には、新しい入れ歯を作った方が良いかと思います。

2016.09.17口腔ケア新聞 第12回目

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
川口市南鳩ヶ谷にあります、はしだ歯科医院、院長の橋田望です。

 

米国は予防の考えが浸透していて、歯科健診の受診率は65%です。日本は16%で米国の1/4程度。”健診や指導”を目的に受診する人の割合が日本ではとても低く、歯科とは”治療”を目的として受診する場所という認識が強いことが伺えます。歯科に行く頻度が高い人ほど残っている歯が少ないというデータもあるくらいです。米国での歯科健診受診率が高いのは、子供の頃から歯科医院で歯の健康管理の指導を受けていることと、歯科医院側が患者さまへ定期的に健診の案内を通知して、受診を促すリコールというシステムがあるからです。そこで今月は通院が困難な方を対象とした「無料歯科健診」のご案内です。

 

 

歯の健康力をアップ!!

歯科受診のきっかけは「腫れ」「痛み」「出血があったから」が上位3つです。そのうち、むし歯が原因のものが6割。具体的な痛みや目に見える現象を実感しない限り、受診しない傾向があります。

健診、歯石の除去、歯を失う2大原因となる歯石の付着状況を見ると、下記のようにメンテナンスを受けて積極的に歯の健康管理をしている人では、口腔状態が良好であるという報告があります。

メンテナンスの頻度と歯垢の付着状況

対象:歯科医院を受診した2,800名

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お申し込み方法

1.歯科健診申込書(別紙)を記入してください。

2.当医院にFAXを送信してください。

3.折り返し、当医院からお電話いたします。その際に健診日時を調整します。

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健診結果について

健診を受けた方には「健診結果票」をお渡しします。悪い箇所がある場合は、早期に治療することをおすすめします。訪問可能な歯科医院が近くにない場合は当医院が往診することも可能です。治療は保険治療となりますので、お気軽にご相談ください。

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高齢者、要介護者、障がい者の方への在宅歯科 診療、訪問歯科診療(歯科訪問診療)、口腔ケア、口腔リハビリのご相談は、はしだ歯科医院にご相談ください!
記事タグ:口腔ケア新聞 第12回目

2016.08.20口腔ケア新聞 第11回目

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
川口市南鳩ヶ谷にあります、はしだ歯科医院、院長の橋田望です。

日本人は世界の平均寿命より15歳も長生きです。しかし医療・介護に必要な予算は毎年1.5兆円ずつ増加しています。”健康に長生きすること”が重要な課題となり、平成12年に国は「健康日本21」を作成し「身体活動・運動」「栄養・食生活」「糖尿病」「アルコール」等、9つの分野について目標を決め、国民の健康管理を推進することにしました。実は、その中に「歯の健康」も組込まれています。高齢になってからも高いレベルのQOLを維持する健康づくりには、歯の健康を無視できないということです。そこで今月は「歯の健康は寿命を左右する!!」をお届けします。

 

虫歯と歯周病対策を!!

「歯の健康」に掲げられた具体的な目標は、

①幼児期のむし歯予防

②学齢期のむし歯予防

③成人期の歯周病予防

④歯の喪失防止

虫歯は13歳で90%、歯周病は60歳で83%と他の疾患に類を見ないほど高い有病率です。むし歯と歯周病が歯を失う2大原因のため、幼児期からの対策がとても大切になります。

 

歯の健康が寿命に影響!?

高齢者にとっての楽しみは、食事が多くを占めているというデータもあり、ちゃんと噛めないことは、不健康と感じる大きな要因です。高齢者では歯の喪失が10歯以下であれば、食生活に大きな支障を生じないとの研究に基づき、80歳で自分の歯を20歯以上保つことを目標としています。目標の達成には、歯の健康管理を受けることが重要です。歯科で健康管理を定期的に受けている人ほど、寿命が長いことが明らかとなっています。(下記グラフを参照)

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食べることは最大の楽しみ!!

歯の健康状態は、単に栄養摂取に影響を与えるだけではありません。好きなものを不自由なく食べられれば、おいしいものを求めて旅行に行きたくなったりします。また口元に自信がつき、大きな口を開けて笑うこともできます。外出や友人との付き合いが積極的になり、毎日が楽しくなります。これこそがQOLが高いと言え、歯及び口腔の健康を保つことは健康寿命の秘訣となるのです。

 

 

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2016.08.08口腔ケア新聞 第10回目

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
川口市南鳩ヶ谷にあります、はしだ歯科医院、院長の橋田望です。

野生動物は歯みがきをしなくても、むし歯になりませんが、現代人は砂糖の摂取や、火を調理することで食べ物がやわらかくなり歯に汚れが粘着しやすくなったため、唾液による自然な自浄作用だけでは口の中をきれいに保てなくなりました。

一見きれいに見える口の中でも、約300種類以上の細菌が歯垢1gあたり1000億個以上も生息しています。経管栄養で口から食事を摂っていない人でも、口の中の古い細胞の死骸に細菌が繁殖する位ですから、食べかすなどをそのままにした口の中では、細菌は天文学的な数に増加します。そこで今月は「口の中の汚れ」についてお届けします。

 

汚れをきれいにする理由は??

歯を失う2大原因の”むし歯”と”歯周病”は、どちらも口の中の細菌が原因の病気です。口の中の汚れになります。また要介護高齢者の口の中は非常に汚れが溜まりやすい環境にあり、身体の抵抗力も低下するので、健常者では見られない細菌も検出されることがあります。例えば、緑膿菌、カンジダ菌、肺炎桿菌、セラチア菌・・・。これらは呼吸器感染症や、心疾患のリスクを増大させます。

 

口の動きの低下は危険信号!!

通常口の中は唾液の分泌によって、自浄作用が働いて、食べかすを洗い流しますが、高齢者の場合、老化や薬の副作用で唾液の分泌量が減少します。また噛む、話す、舌を動かすなど口の動きの低下も唾液量の減少となります。

病気や障害を抱えている要介護者の場合、自分できちんと歯みがきができないことや、要介護者が身体の介護で手一杯となり、口腔ケアまで充分手が行き届かないということも汚れがひどくなる一因です。細菌は口の中でいろいろな種類のものが集まってバイオフィルムという複合体を作ります。歯垢や入れ歯のヌルヌルもバイオフィルムです。バイオフィルムは抗生剤や殺菌剤、免疫も効かず、とても厄介なものです。

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専門的クリーニングが必須!!

歯の表面や根っこ部分に強固に付着したバイオフィルムを取り除くには、PMCTという歯科衛生士の行う専門的な歯面清掃が必須となります。要介護高齢者では、誤嚥性肺炎のリスクが高くなることから、厚生労働省も定期的な専門家による口腔ケアの実施を推進しています。

 

 

高齢者、要介護者、障がい者の方への在宅歯科 診療、訪問歯科診療(歯科訪問診療)、口腔ケア、口腔リハビリのご相談は、はしだ歯科医院にご相談ください!
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2016.07.06口腔ケア新聞 第9回目

皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
川口市南鳩ヶ谷にあります、はしだ歯科医院、院長の橋田望です。

今月も前号に続き「キシリトール②」についてお届けします。キシリトールと聞けばすぐにガムが思い浮かびますが、実はいろいろな商品が販売されているのをご存知でしょうか?ガムの他にキシリトールを配合して”虫歯予防等”を謳っている商品には、錠果(タブレット)や、グミ、チョコレートが販売されています。ただしキシリトールが口の中にある程度の時間とどまる必要があるので、もしキシリトールが含まれているジュースがあったとしても残念ながら効果は期待できません。でも、歯磨き後にチョコレートを食べてから寝るなんていうのは、ちょっと抵抗があるかもしれませんが・・・

 

 

キシリトールを上手に使うには・・・

選び方

キシリトールを高濃度(50%以上)に含む商品を選んでください。キシリトール100%ではない商品の場合、虫歯を作るタイプの糖質を含まない”シュガーレス”の表示があるものを選んでください。

 

使い方

1日3〜5回、食後・食間・就寝前に10分位、口の中に入れておき(ガムは噛む)、キシリトールが含まれた唾液をすぐには飲み込まずに、全部のはによく行き渡らせるのがポイントです。キシリトール100%のものを毎日継続して摂った場合、歯垢が減るまでおよそ2週間。3ヶ月もすれば、虫歯になりにくい口腔環境になります。

 

注意

摂取しすぎると、お腹がゆるくなるので、注意が必要です。またキシリトールさえ摂っていれば大丈夫かというと、残念ながらそうではありません。歯磨き、正しい食生活定期検診が基本にあってのキシリトール効果ということです。

 

 

要介護高齢者にも!!

要介護高齢者で歯磨きが十分にできず口腔内環境が悪化しやすい場合に、キシリトールを使うことで、次のような効果が期待できます。

①直接口腔内の細菌数(歯垢)を減少

②唾液分泌を促しお口の汚れを洗浄

③唾液分泌で薬や加齢による口腔乾燥を改善

錠菓やチョコレートなら入れ歯等でガムがダメな方でも使用できます。またキシリトールはインスリンに関係なく吸収されますから、糖尿病の方でも安心して使用できます。

 

災害時の口腔ケアにも!!

平成21年の厚生労働科学研究科で、雑賀時の避難所生活では水の使用制限もあり、口腔衛生状態はかなり悪くなり、虫歯や歯周病にとどまらず、呼吸器系の感染症や肺炎を引き起こすリスクが高くなると指摘しています。その対策として非常用グッズに歯ブラシとマウスウォッシュに加えて、キシリトールの準備を推奨しています。

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