
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
はしだ歯科医院、院長の橋田 望です。
歯周病によってガンのリスクが高まる可能性があるという研究結果が、最近明らかになりました。歯周病歴のある男性を対象とした長期研究でガンになる可能性が、歯周病歴のない場合と比較して。全体的に14%ほど高い事が判明したそうです。
論文の中では『喫煙等のリスク要因を考慮しても、歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のガンのリスク増大と大きな関連性があった』としています。これまでの研究でも、歯周病によって心臓病や糖尿病の発生リスクの高まる可能性が示されました。
まだ研究レベルの話ではありますが口の中の健康維持が全身の健康への第一歩です。
虫歯等の痛みがなくても定期的にな健診を忘れずに健康で清潔な口内環境を目指します!!
さて、今月は『歯を抜いたら?』をお届けします。
歯医者さんが苦手なので、虫歯や歯周病を放っておいた!
でも、やっぱり気になるから、思い腰を上げて歯医者に行ったけど・・・
手遅れで歯を抜くしかなかった。『1本無いけど不都合はないし』と勝手に判断、そこで治療がストップ。
実はこのようなケースって結構多いんです。しかし・・・
欠損部分をそのままにすると、時間の経過と共に治すことが困難な不具合が出てくるんです。
上下で噛むことが出来なくなった歯が、無くなった部分を埋めるように伸びてきます。ひどくなると上の歯が下の歯の抜いた部分の歯肉にぶつかるまで伸びてくることもあります。
歯だけが伸びるのではなく歯の周辺の骨も一緒になって伸びてくるため、歯肉が大きなコブのように見えてくることもあります。
両隣の歯が歯のなくなったスペースに倒れるように傾いてきます。
歯を抜いて何年も経過してから、抜いた部分に‟ブリッジ“を作ろうとしてもスペースがなくなりきれいに作れなくなれます。
歯が1本少なくなれば、その分他の歯に余計な力がかかり、傷みやすくなります。
『ブリッジ』 『入れ歯』 『インプラント』では、この3つの治療の違いを簡単に説明しましょう。
バネで支えたり、金具を健康な歯に引っ掛けて固定します。
飲み込みを注意する必要がありますが1本だけの入れ歯を作ることができます。
保険適用と適用外のものがあり費用が異なります。(ご要望がある時は自費診療も対応可)
健康な歯を支柱にして、欠損部分に橋(ブリッジ)をかけて固定します。部分入れ歯に比べれば安定していて、噛む力も回復しますが、両側の健康な歯を削る必要があります。保険適用と適用外のものがあり費用は異なります。
外科手術によって、顎の骨にチタンでできた人工の歯根を埋めその上に歯を作ります。埋めたインプラントと骨がついた後に歯を取り付けます。周りの歯を削ることなく欠損部分のみの治療が可能となります。本数よ治療によって費用は異なりますが、保険診療対象外なので、費用が高くなってしまいます。
どの方法を選択するかは、それぞれにメリットやデメリットがあるので歯科医師に相談して、納得するまで説明をしてもらうのが良いでしょう。
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
はしだ歯科医院、院長の橋田 望です。
各地で新型インフルエンザが猛威を振るっていますが、皆様はお元気でしょうか?
新型、季節型、普通の風邪に関わらず有効な予防法は、やはり「手洗い・うがい」だと言われています。
他にも緑茶などに含まれる“カテキン”は、ウイルスの型に問わず細胞に取り付く部分を覆って感染を阻止してくれるので良いと言われています。更にカテキンは虫歯予防や口臭予防にもなります。
そこで最近、注目されているのが、捨てるはずの「茶ガラふりかけ」「茶ガラの佃煮」
「茶ガラ」で作る料理です。カテキンを体内に倍取り込んで病気を予防しようということです。例えば「茶ガラふりかけ」「茶ガラの佃煮」「茶ガラのおひたし」などなど。」お茶で3~4回ほど出した後だと苦味も和らいで美味しく食べられるそうですよ!病気を予防しながらゴミも減らせてエコにも繋がりますので皆さんも試してみてはいかがでしょうか?さて今月は『嚥下障害』をお届けします。
嚥下障害とは、嚥下運動が正常に機能できなくなり食べ物や飲み物が、うまく飲み込めなくなってしまって食道ではなく気管や肺の方へ流れてしまう事を言います。嚥下障害になると十分に栄養が摂取出来ず栄養失調になったり誤嚥性肺炎を起こしやすくなるなど命の危険性高まります!!また、嚥下障害には食べる楽しみの消失もあります。口から食べられなくなることは人生のQOL(生活の質)を大きく低下させてしまいます。
嚥下運動とは、以下の流れの事を言います。どの段階に障害があるのかによって原因にも違いがあります。(下図参考)
1【先行期】:目で見て食べ物を認知する。
2【準備期】:食べ物を良く噛む
3【口腔期】:舌が食べ物を送り込む
4【咽頭期】:食べ物がのどを通過する
5【食道期】:食べ物が食道を通過する
嚥下障害の原因は様々ですが、多くは単独で起こる訳ではなく原因になる病気が潜んでいます。
特に、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病などの神経疾患や筋疾患、口腔癌などでは高い確立で起こります。
原因を早期に発見し治療をしながら同時に口腔ケアも進める事で、嚥下障害を改善・予防する事が出来ます。
嚥下障害の時は、様々な事に工夫が必要です。例えば・・・
*食べ物は、トロミをつけたメニューにする。
*むせても喉に詰まらない姿勢で食事を摂る。
*口腔ケア時の‟うがい水“は誤嚥すると肺炎の原因になって危険なので、1回の
‟うがい水“の量を少なくする・・・など
・ものが飲み込みにくい
・飲み込む時に痛みがある
・のどに詰まる感じがある
・食べ物が胸につかえる
・食べ物を、なかなか飲み込めず口の中にためている
・飲み込む時、むせたり咳き込む
・肺炎や気管支炎を繰り返す
・飲み込んだ後に吐き戻したりする
・口腔内の、ひどい汚れ
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
はしだ歯科医院、院長の橋田 望です。
一般的に歯科では、むし歯、入れ歯、歯周病など歯に直接関連した疾患が思い浮かびますが、これらを除いたお口の病気にも対応します。例えば、口腔粘膜の病気もその一つです。口腔粘膜の初めて耳にするようなものがたくさんあります。まれに口腔粘膜の病気には、白板症、紅板症、扁平苔癬・・・など初めて耳にするようなものがたくさんあります。まれに口腔癌へと進行するものがあり、軽率な自己判断は予後に重大な悪影響を及ぼしますので、専門家による診断が必要です。そんな口腔粘膜に関する病気の中で、最も代表的なものは口内炎ですが、口内炎にもいろいろな種類が存在します。
そこで今月は、「口内炎」についてご紹介したいと思います。
ごく一般的で、幅広い年齢層に見られるものがアフタと呼ばれるもの。米粒大の白っぽい円形の潰瘍で、痛みをともない、病態的には胃潰瘍と似ています。体質、暴飲暴食、ストレス、口の中にできた傷などで誘発されると考えられていますが、原因不明のものもあります。通常10日位で自然に治ります。痛みが強く食事や会話に支障をきたす多発・再発を繰り返すアフタの場合は、ステロイドの軟膏剤や貼用剤を使用します。治癒を早め、接触痛も和らげるメリットがあります。
入れ歯が慢性的に歯ぐきを圧迫・摩擦して起こる義歯(入れ歯)性の口内炎は、高齢者によく見られるものの一つです。入れ歯が合っていないことが原因なので、歯科医師が入れ歯の調整をすることで、多くの場合は改善できます。最近によって炎症が悪化するので、うがい薬で口腔内を清潔にし、入れ歯はよく清掃して常にきれいな状態で使用してください。また免疫力の低下した要介護高齢者によく見られるものとして、ガンジダ(カビの一種)性の口内炎があります。頬の内側、舌などに白く点状・地図様に出るものや、赤いまだら状にびらんが起こり、痛みや味覚障害を伴うことがあります。糖尿病やステロイド薬を服用している方にも発症しやすく、治療は抗真菌薬を含むうがい薬と、栄養状態を改善して免疫力の回復を促します。
歯磨き粉には、発泡剤が含まれていて、粘膜を保護している組織(ムチン層)を分解して粘膜障害を助長するので、治るまで歯磨き粉の使用を控えるのもよいでしょう。
「ぜひ定期健診を受けてください」
高齢者の口内炎は、治癒の悪いものや、原因不明のもの、時には他の重大な粘膜疾患である場合もあります。早期発見のためにも、ぜひ定期的に歯科健診を受けてください。
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
はしだ歯科医院、院長の橋田 望です。
今月は『摂食嚥下②』をお届けします。平成22年の「国民生活基礎調査の概況」によると、介護が必要となる原因は脳血管障害が21.5%でトップです。継続的な治療を受けている患者数は全国で133万人にもなります。また摂食嚥下障害の原因も脳血管障害が全体の半数以上を占めています。介護の現場では口から食事が取れない又は制限のある方は少なくないかと思います。しかし、摂食嚥下障害は、脳血管障害以外にも神経疾患をはじめ、原因となる疾患は50種類以上と多岐にわたり、精神的なもの、薬剤の副作用、入れ歯の問題、加齢による筋力の低下も原因となりえます。食べることは人間の最も基本的な活動であるだけに、早期の発見と適切な対応が求められます。
摂食嚥下障害は疾患(病気)ではなく、原因となる疾患があって出現する“症状”の1つです。そのためご本人やご家族からの
訴えが少ないという特徴があります。しかし摂食嚥下障害は誤嚥性肺炎・窒息・栄養失調・脱水など、生命の危険に直結する深刻な問題を引き起こします。そのため、ご家族などの介護者が、サインに早く気付くことがとても重要です。
そこで、早期発見のポイントとなる下記のチェックリストを使ってみて下さい。
□ 口の端から食べ物がこぼれる
□ 飲み込みが悪くなった
□ 食事のときにむせる、咳き込む
□ 食べ物がのどにつまった感じがする
□ 食事の時間が長くなった
□ 口の端からよだれが出る
□ 発熱を繰り返す
チェックリストで気になる点があった場合は、もう少し詳しく調べた方が良いでしょう。それは摂食嚥下障害の約5割にむせのない誤嚥(不顕性誤嚥)が認められるという報告があるからです。まずは、医師や歯科医師などの医療専門家にご相談下さい。医師の場合でしたら①摂食嚥下障害機能の評価(診断)、②脱水・栄養状態の確認。③適切な専門家の紹介などが可能です。歯科医師の場合なら①摂食嚥下障害機能の評価、入れ歯や口腔状態の確認、③飲み込む力を高めるための舌の運動や飲み込みの訓練、④誤嚥性肺炎を予防するための口腔ケアなどが可能です。医療制度の方向性が変わり病状が安定すると、その後の療養は在宅へ移行していきます。医療施設では専門職が対応していたキュア・ケアがご家庭に移行するという大きな変化が起きます。そこで特に注意しなければならないのが、低栄養と誤嚥性肺炎の予防です。この二つは、誤嚥をせずにしっかりと食事がとれるようにすることと、口腔内を清潔に保つことです。次号ではこれらの対応方法をご紹介したいと思います。
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
はしだ歯科医院、院長の橋田 望です。
先日NHKで「人生のディナー」という番組を見ました。終末期のケアを行うあるホスピスでは、週に1度患者さんの希望する食事を提供して身体の苦痛を取り除くだけでなはなく、“思い出の食事”を提供することで心のケアに取り組んでいるというものでした。サバのバッテラを注文した患者さんは、食糧難で苦労していた若い頃に、安く手に入るためよく食べていたことから好物になったとのこと。またある人は、子供の頃に母親がよく焼いてくれた硬めのお好み焼きをリクエスト。どれも人生と深く結びついた、その患者さんにとっての忘れられない味なのだそうです。今月から『摂食嚥下』について何回かに分けてご紹介したいと思います。
咀嚼嚥下画像
健康な人にとっての食事は何でもないことですが、“食べる”ということは脳をめいっぱい使った、とても複雑な動作です。それは口から食べられなくなると身体活動や認知が低下することからもわかります。食べ物を胃に取り込むまでには、まず①口に取り込み、②飲み込みやすい形に咀嚼します。ここまでを摂食(せっしょく)と言います。そして食塊を③喉へ送り込み、④喉から食道、⑤食道から胃へ送り込む動作を嚥下(えんげ)と言い、合わせて摂食嚥下運動と呼びます。摂食嚥下運動は多くの神経と筋肉が複雑に連携しています。食塊がのどを通過するときには神経が刺激されて、誤って気管に入らないよう自動的にふたをするなど、嚥下の過程は自分の意思とは関係なく反射運動によって行われます。障害のある場合は①~⑤のいずれかに支障があるということになります。
摂食嚥下障害の原因をみると次の4つに大別できます。
A.むし歯や歯周病の痛みによる一時的なもの
B.口の形に異常のあるもの
C.神経・筋肉の障害によるもの
D.その他(老化、薬の副作用など)
中でもCが圧倒的に多く、脳血管障害が原疾患となっているケースが7割近くにも及びます。食事の際に必要な筋肉や神経の働きを司る脳の部分に支障をきたすからです。摂食嚥下の複雑な動作ができず、口が閉じられなくて食事や水をこぼしたり、食べ物を飲み込める形にできなかったり、飲み込む際に気管に誤って入るといった深刻な障害が生じます。高齢者の場合、摂食や嚥下の障害を訴えることが多くないため、早期に発見して対策をとることが大変重要です。
次号では早期発見のポイントや摂食嚥下訓練などについてご紹介したいと思います。
皆さん、こんにちは!いかがお過ごしですか?
はしだ歯科医院、院長の橋田 望です。
今月は『居宅・施設での無料歯科健診』のご案内です。歯科の場合、早期発見・早期治療だけでなく、“フッ素塗布”や“歯石除去”でむし歯や歯周病を予防することができます。この40年間で予防歯科は浸透し、むし歯と歯周病は減り、高齢となっても自分の歯を残せるようになりました。「歯の本数と食品を噛む能力」に関する調査によると、20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが明らかとなっています。平成23年の調査では38.3%の方が80歳で20本を達成しました。このまま予防歯科を推進していくことで多くの方が8020を達成できると思います。一方、歯科医療の重要なテーマの一つとして要介護者の口腔状態の維持・改善が残っています。
現在歯科では、訪問診療を通じて医科や介護事業者など多職種と連携し、要介護者を“誤嚥性肺炎から守る”、“ADLを低下させない”といった予防的な取り組みを積極的に行っています。肺炎やADLの低下は、ご本人やご家族の身体的負担はとても大きなものです。また、経済面においても「要介護高齢者に対する口腔ケアの費用効果分析」(老年歯科医学、2003年、道脇等)によると、肺炎による入院などの費用よりも、肺炎にならないよう定期的に口腔ケアを実地する医療費の方が安いことかが明らかとなっています。要介護者やそのご家族の身体的・経済的負担を軽減するためには“かかりつけの歯科をもち定期的に相談できる環境”をつくることが大切です。今回、通院が困難な要介護の方を対象に、居宅・施設での無料歯科健診を実地しますので、是非この機会をご利用下さい。お申込みと手順は、下記のようになります。
①別紙の『歯科健診申込書』に必要事項をご記入の上、当院までFAXを送信して下さい。
②折り返し、当院からお電話をいたします。その際に健診日時を調整します。
※お電話でのお申込みも可能です。
③居宅又は施設に訪問して歯科健診の実地。どんなことでもお気軽にご相談下さい。
④後日、歯科健診結果票をお渡しいたします。
実地期間 | 5月中旬から6月末頃まで |
内容 | 問診及び口腔内診査等 |
費用 | 無料 |
場所 | 居宅・施設 |
悪い箇所が見つかった場合は、早期に治療する事をおすすめします。もし、訪問診療を行っている歯科医院がわからない場合は当院が訪問することも可能です。保険診療となりますので、お気軽にご相談下さい。